知識ゼロの50代が、AIと半日でブログを公開した話(Astro+Cloudflare Pages・費用0円)


いま読んでもらっているこのブログは、2026年8月10日の朝の時点では、この世に存在していませんでした。

朝、空っぽのフォルダを1つ作って、AIに「ブログサイトの初回構築をお願いします」と頼む。昼前には、世界中の誰でも見られるURLでブログが公開されていました。かかった費用は0円。作業したのは、プログラミングを知らない50代のフードデリバリー配達員——つまり私です。

今回は、その半日で何が起きたのかを、詰まったところも含めて正直に書きます。

なぜブログを作ったのか

きっかけは、配達の単価下落です。同じ時間走っても、以前より稼ぎにくくなってきた。それで収入源を増やす方法を探していました。

とはいえ、この時点で具体的なプランは何もありません。AI(チャット版のClaude)に投げたのは、「配達の単価が下がってきた。収入源を増やせる他の働き方はないか、相談しながら探りたい」という、かなり漠然とした相談でした。

そこからAIと一緒に、いろいろな選択肢を出しては絞っていく。そうしてたどり着いた答えの一つがブログでした。しかも「おすすめ」で終わらず、「AstroとCloudflare Pagesという組み合わせなら費用0円で作れます」と、道具の組み合わせまで具体的に提案してくれました。

AstroもCloudflare Pagesも、聞いたことすらない名前でした。それでも「費用0円」なら失敗しても失うものがありません。乗ってみることにしました。

このとき実感したのですが、AIは「作業をやってくれる道具」であると同時に、何をやるか・どうやるかを一緒に考えてくれる相談相手でもあります。それも、答えが決まってからではなく、漠然とした悩みの段階から相談できる。今回のブログは、作業が始まる前の「そもそも何をやるか」の段階から、AIとの相談で決まっていました。

先に結果から

  • かかった時間:構築開始から公開まで約2時間半(休憩・待ち時間込み)
  • かかった費用:0円(すべて無料枠)
  • 書いたプログラム:0行(すべてAIが作成。私は日本語で指示しただけ)

使った道具は4つです。

道具 何をするもの?
Claude Code AIエージェント。日本語で頼むと、パソコン操作や開発をやってくれる
Astro ブログの「骨組み」を作る道具。公式のブログ用テンプレートがある
GitHub 作ったものの保管庫。変更の履歴も全部残る
Cloudflare Pages 保管庫の中身を、世界に公開してくれるサービス(無料)

名前は覚えなくて大丈夫です。私も最初は全部知りませんでした。

最初にやったのは「ルールを決めること」

いきなり「ブログ作って」ではなく、最初にAIへの指示書(プロンプトと呼びます)を用意しました。

白状すると、このプロンプトは私が書いたものではありません。チャット版のClaudeに「ブログを作りたい」と相談したら、Claude Codeに貼り付けるためのプロンプトを丸ごと作ってくれたのです。私がやったのは、それをコピーして貼り付けることだけ。

プロンプトの書き方がわからなくても、プロンプト自体をAIに作ってもらえばいい。自分がやるのは、日本語で希望を伝えることだけです。

そのプロンプトに入っていたルールのうち、大事なのはこの3つです。

  • 無料枠のみ。費用が発生する提案は事前に必ず確認
  • 指示していない機能を勝手に足さない
  • 作業のたびに、やったこと・エラー・詰まった点を記録ファイルに残す

特に3つ目が効きました。実はこの記事、AIが自動で残していた作業ログをもとに書いています。「あとで記事にするから記録しておいて」とルール化しておくと、ネタ帳が勝手に育ちます。

構築そのものは、あっけなかった

AIに貼り付けたプロンプトは、ざっくりこんな内容です。

ブログサイトの初回構築をお願いします。
・私は非エンジニアです。専門用語には短い説明を添えてください
・ブログ名: Ride and Build
・Astro公式ブログテンプレートでプロジェクトを作成
・サイトタイトルと説明文を設定、言語は日本語に
・ローカルでプレビューを起動し、ブラウザで確認する手順を教えてください

数分後には、自分のパソコンの中でブログが表示されていました。正直、ここまでは「へえ、簡単だな」という感想です。

本番はここからでした。

詰まりポイント①:インストールの道具が、そもそも入っていない

作ったブログを公開するには、GitHub(保管庫)に送る道具が必要です。AIが定番の方法でインストールしようとしたら——

command not found: brew

エラーです。道具をインストールするための道具(Homebrew)が、そもそも私のMacに入っていませんでした。料理を始めようとしたら、包丁どころかまな板も無かった、みたいな話です。

ただ、ここでAIが代わりの方法を出してきます。「公式サイトから直接ダウンロードして、フォルダに置くだけの方法にしましょう。管理者パスワードも不要で安全です」。言われるがままOKしたら、普通に解決しました。

学び:エラーが出ても、AIに任せておけば別ルートを探してくれる。

詰まりポイント②:謎の8桁コードと、増殖するターミナル

GitHubへのログインで、見慣れない画面が出ました。ターミナル(黒い画面)に8桁のコードが表示され、「これをブラウザで入力しろ」と言うのです。

これは「デバイスコード方式」という仕組みで、あとで聞いたらパスワードをAIやツールに渡さずにログインできる、安全なやり方なのだそうです。銀行アプリの本人確認に似ています。初見だと戸惑いますが、流れさえ分かれば簡単でした。

ついでに白状すると、私はこのとき実行ボタンを2回押してしまい、黒い画面が2枚に増えて軽くパニックになりました。AIに画面のスクリーンショット(画面の写真)を見せたら「1回の実行につき1枚増えるだけです。エラーで止まった方は閉じてOK」と冷静に返されました。

学び:分からない画面が出たら、スクリーンショットを見せて「これ何?」と聞けばいい。

詰まりポイント③:説明と実際の画面のボタンの名前が違う

最後の関門はCloudflare Pages(公開サービス)との連携でした。AIの案内には「Connect to Git というボタンを押してください」とあるのに、私の画面のどこにもありません。

正解は「Import an existing Git repository」という別の名前のボタンでした。クラウドサービスの管理画面は頻繁に模様替えをするので、ボタンの名前が説明と食い違うことがよくあるそうです。

学び:ボタンの「名前」で探さない。「やりたいこと」で探す。見つからなければ、これもスクリーンショットを見せれば教えてくれる。

そして、公開の瞬間

Cloudflareの画面で「Save and Deploy」を押して2〜3分。

Success! Your project is deployed to Region: Earth

「Region: Earth(地球地域)」という表示に、ちょっと笑いました。大げさな言い方ですが、間違ってはいません。この瞬間から、私のブログは地球上の誰でも見られるようになったのです。

しかも、この仕組みのすごいところはここからです。記事を書いて保管庫に送る(pushする)だけで、数分後にはサイトに自動で反映されるようになりました。公開作業のボタンすら、もう押す必要がありません。

まとめ:半日前の自分に伝えたいこと

  • プログラミングの知識は、本当に1行も使わなかった
  • エラーは3回出た。全部、AIが別ルートを見つけるか、スクリーンショットを見せたら解決した
  • 費用は0円。有料プランを勧められることも一度もなかった
  • 一番大事だったのは、分からないときに「分からない」と言うこと。そうすればAIは説明の仕方を変えてくれる

わからない画面が出たら、画面のスクリーンショットを撮ってAIに見せる。今回詰まった場面は、結局すべてこれで解決しました。

IT知識ほぼゼロの50代配達員が、半日でここまで来られました。

それでは、また次の記事で。六弦ライダーでした。

おまけ:この記事も、AIの二人がかりで書いています

この記事の下書きは、作業ログをもとにClaude Codeが書きました。それをもう一つのAI(チャット版のClaude)に読ませて改善点を出してもらい、私の意見と合わせて修正指示にまとめ、Claude Codeに戻して仕上げる。記事の中身だけでなく、記事作り自体もこの体制でやっています。

あなたが今読んでいるこの文章が、その成果物です。


執筆時点の環境:Claude Code(モデルはFable 5)/2026年8月